長生きしたい。でも健康じゃなきゃ、ちっとも嬉しくない。
①100年の命をもらっても…。
たとえば神様が、私に100年分の命をぽんっと追加してくれたとして。
でもそれが、手足も動かず、口もきけず、ずっと寝たきりだったら……。
うん、たぶん、100年間ずっと神様を恨むか責めるな。
「ありがた迷惑にも程がある」って、毎日思いながら。
だからもし、そんな気の利かない神様にお願いするならちゃんと伝えないといけない。
寿命じゃなくて、「“健康”寿命をのばしてほしい」って。
“健康”寿命ってなんだ?
健康寿命って「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことみたい。
要は元気でいられる期間。
普通、それを求めるでしょ。
それくらい察してよって気分だけど。
世の中には色んな人がいるから仕方ない……のか?
いや、納得はしてないけどね。
え、あなた神様でしょ?
いや、何してくれてんねん。
……って文句は後の祭り。
ちゃんとした定義をしないと、神様とさえコミュニケーションエラーが起こるなんて世も末感がすごい。
気の利かない神様と、10年のギャップ
厚労省によると、平均寿命とこの健康寿命の差は男性で約9年、女性で約12年。
そんな10年もしんどい期間が人類にはデフォルトでついてくるって思うとブルーになる。
そんなオプションを勝手につけないで欲しい。
しかもクーリングオフ制度もない。
消費者庁もお手上げ案件だ。
そんなデフォルトブルーなしんどい期間。
でもこれを短くする方法もあるみたいなんだ。
その救世主が”運動器”
②救世主、登場(名前はちょっと堅いけど)
なんだその堅い名前を名乗る救世主は。
ホンマに救世主?……って半信半疑が全開。
運動器ってなに?
でもホントに大事みたいなんだ。運動器って。
運動器って骨、関節、筋肉、神経とかを一括りにした言葉。
体を支え、動かし、転ばないようにふんばってくれる、縁の下のパワー担当たち。
ただ、痛めつけられると絶叫を上げたくなる部位の寄せ集めとも言えるかもしれない。
自分のことが自分でできない。
人の手を借りないといけない。
人間誰しも誰かの手を借りて生きてるからそれも良いと思う。
人に頼るのも立派な勇気のひとつ。
自分のことは、自分で
でも私は絶対に自分のことは自分でしたいタイプ…。
ド級の甘え下手。
それに、時に気遣いの浪費癖もある。
……だから、いつでもなんでも”人に頼る”ってのがどうにも苦手。
そんな私が絶対に避けたいもの。
……それが介護されること。
介護になる理由、年代で違うらしい
その介護になる原因って実は前期高齢者と後期高齢者で違うらしいんだ。
74歳までで多いのが脳血管疾患。
ノウケッカンシッカン?
脳の血管が詰まったり、破裂したりする怖い病気。
若い頃のツケがこの辺りまでにでやすいのかな?
ただ、75歳以上になるとこの傾向が変わってる。
さっきの堅い名前の運動器が顔を出してくる
運動器疾患。
ウンドウキシッカン?
かまってちゃん救世主、運動器
運動器疾患は長年の負担や衰えが、じわじわと”動く力”を奪ってく。
堅苦しき救世主、運動器。
歳をとったら確実に衰えるんだよね。
まあ救世主だって歳をとれば衰える。
75歳以上だとその衰えが原因で介護になってしまう割合が多いらしい。
救世主と向き合うしかない
仕方ない。
この「消耗されていく運動器」とどう付き合っていくかが、大きなカギになる。
ちゃんと向き合って、ちゃんと手をかける。
うさぎだって寂しいとお亡くなりになる……。
っていうのは都市伝説らしいけど、運動器はホントにどんどんダメになってくる。
花咲くのは時間がかかるけど、衰えるのはジェットコースター。
要は”かまってちゃん”だ。
そんなかまって救世主ちゃんを少しずつでもメンテナンスしていくことが大事なんだ。
で、その手段のひとつが……
そう、やっぱり「運動」。
③ご機嫌とりには、運動を
メンドくさい…。私もそう思う。
でも、どうもこいつ(運動器)の機嫌をとるには、それが一番らしい。
救世主からかまってちゃん…。
最後には”こいつ”になっちゃったけど、重要なのは間違いない。
ただこいつには、実は個性が凄くあるんだよね。
運動して、運動器のご機嫌をとるのにも”コツ”がいる。
個性に合わせたご機嫌のとり方をしないと逆効果になることだってある。
なんだ、その気難しさは……。
でも上手く機嫌をとることさえできれば、その奥深さと偉大さは随一。
きっとあなたの身体を生涯にわたって支え続ける。
マザーテレサ顔負けの献身力。
凄いんだ、運動器って。
④気まぐれでOK、たまに読んでね
そんな運動器のご機嫌のとり方、運動全般について書いていきます。
期待は3分の1程度。
残りは息抜き感覚で読むのがおすすめなブログ。
⑤今日の小さな補足。
途中にでてきた専門用語や参考にした資料は下にあげとくね。
健康寿命ってなに?
健康寿命とは、ある健康状態で生活することが期待される平均期間を表す指標である。これは、算出対象となる集団の各個人について、その生存期間を「健康な期間」と「不健康な期間」に分け、前者の平均値を求めることで表すことができるが、(中略)
(引用:健康寿命のあり方に関する有識者研究会 報告書.2019(平成 31)年 3 月)
健康寿命と平均寿命の差。
参考:厚生労働省:健康寿命の令和4年値について.厚生労働省健康・生活衛生局健康課
(引用:参考:厚生労働省:健康寿命の令和4年値について.厚生労働省健康・生活衛生局健康課)
前期高齢者と後期高齢者の違いってなに?
前期高齢者:65~74歳まで。
後期高齢者:75歳以上。
(参考:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律等の一部を改正する法律(令和四年法律第九十六号))
前期高齢者と後期高齢者の要介護原因疾患の違い。
前期高齢者→脳血管疾患が割合として多い。
後期高齢者→関節疾患、骨折・転倒、衰弱などの運動器疾患によるものの割合が高くなる。
(参照:中嶋寛之,スポーツ医学の立場からみた小学校の体育.NAP Limited 2017;20)