ポケモンGOの新たな健康革命!スマホゲームの意外な力とは?

運動が健康に良いことは常日頃、様々な場面で耳にすると思います。

今日はそんな健康にまつわるもので1つ、面白い研究結果をご紹介したいと思います。

 

それはタイトルにもあるようにスマートフォンのゲームアプリの

ポケモンGO

についてです。

 

ポケモンとは言わずと知れた、ポケットモンスターのことです。

ポケットモンスターは1996年2月27日に初代の赤、緑が発売され最初は小学生から人気が出て、後に全世代を巻き込むほどの大ブームを引き起こしました。その人気は衰えることを知らず現在も続編が出ています。

(https://www.pokemon.co.jp/game/other/gb-rg/より画像引用)

私も世代的には初代ポケモンがドンピシャであり、小学校入学〜低学年頃にしばらくハマっていたことを覚えています。(うろ覚えですが^^;)

 

そして今回取り上げるポケモンGOは日本では2016年7月6日にリリースされました。

ポケモンGOはスマホの位置情報を利用し、アプリで現実の地図上にいるポケモンを捕獲したり、育成していくといったゲームです。

(https://www.pokemongo.jp/play/より画像引用)

詳しくは↓

ポケモンGO公式ホームページ

リリース日には街中を歩いていると、早速ポケモンGOをやっている人をちらほらと見かけたことを覚えています。

事実、そんなポケモンGOは世界的にもブームを引き起こし、現在も愛されているゲームの1つです。

実はそんなポケモンGOが健康に及ぼす影響について書かれた論文があり、面白かったので今回取り上げたいと思います

エビデンス(科学的根拠)については以前にブログで取り上げましたが、おさらいとしてエビデンスには下図のようなレベルが存在します。

(以前のブログは 正しい医療の基準って何?医療でいう科学的根拠(エビデンス)とは? をご参照ください。)

 

今日はその中でも、1番最上位にあるシステマティックレビューに書かれている内容について取り上げます。

システマティックレビューの論文は過去の様々な研究をもとに作成されていますが36の研究、合計38,724人のサンプルを基にしたレビューを確認すると、ポケモンGOが非常に有益であるといった内容のことが書かれていました。

その論文によるとポケモンGOのプレイヤーはそうでない人よりも、有意に身体活動量が多かったことが報告されています。

また、それだけでなくポケモンGOは、プレイヤーの社会的相互作用と気分・感情を改善し、ゲームをプレイした後では若年者で選択的注意と集中力、記憶力が改善されたと報告されています。

 

そのためこの論文の調査結果において、

ポケモンGOをプレイすることで歩行行動の有意義な改善だけでなく、心理的・社会的な幸福も促進する可能性があることを示唆している

と書かれています。

(参照:Jung Eun Lee et al. Effects of Pokémon GO on Physical Activity and Psychological and Social Outcomes: A Systematic Review.J Clin Med. 2021.)

 

また別のシステマティックレビューを確認しても、ポケモンGOがプレイヤーに与える影響の主な結論として身体的、精神的、社会的健康に明らかなプラスの効果をもたらすとしています。

 

ポケモンGO恐るべしですね。

 

ただ補足として、同論文ではこうした効果はゲームをプレイしている間だけしか続かないといったことが言及されています。

(参照:Alf Inge Wang.Systematic literature review on health effects of playing Pokémon Go.Entertainment Computing Volume 38, May 2021)

 

ただそれでも、こういったことがきっかけで活動量が増えることは非常に有益であると考えられます。

以前に私のブログでも健康のための運動の負荷量について取り上げ、そこでは中等度の負荷量の運動を150分/週程度(可能であればそれ以上)といった内容を書きました。

(以前のブログは 運動の負荷量ってどれくらいが良いの? をご参照ください。)

(その際に参照した文献は https://health.gov/sites/default/files/2019-09/paguide.pdf)

 

事実、その他文献でも健康のメリットある負荷量は概ねこれくらいの負荷量で書かれていることが多いのですが、このことについて少し補足を入れると、実はこうした負荷量のメッセージは場合によっては運動をしようとする人にとって不必要な障壁を作ってしまう可能性があるといった指摘もされています。

何も中等度の負荷量の運動を150分/週といったラインに達していなかったとしても、身体活動と健康結果の関係は一般に曲線的であるため、比較的少ない量の身体活動でも健康効果が認められると言われています。

(参照:Darren E R Warburton et al. Health benefits of physical activity a systematic review of current systematic reviews.Curr Opin Cardiol. 2017 Sep.)

 

そのためきっかけは何であれ、運動不足の人は少しでも動く量を増やすに越したことはありません。

勿論、今回取り上げたポケモンGOによって少しでも身体活動量が増えるのであればそのメリットは十分に得られると言えるでしょう。

また今回取り上げたように、ポケモンGOに至っては身体活動量の増加だけでなく、メンタル面へのプラスの効果や集中力、記憶力に改善を与えるとはなかなか凄いものですね^^

私はスマホゲームは全然やらないので、実はポケモンGOもやったことはないのですが、こうした論文を読むとついついプレイしたくなってしまいます(笑)。

ポケモンGOを実際にプレイした感想などはまた雑記として書くかもしれません。

個人的に面白かったので、今日はそんなポケモンGOが健康に与える影響についてご紹介させていただきました。

 

~雑記~

私はポケモンは初代とその後の金・銀の第2世代までしかわからない”ポケモンにわか”ではありますが、1番好きなポケモンはゲンガーです。

(ポケモン図鑑より画像引用)

高さ1.5mで重さ40.5kgとなっていますが、思ったより大きくて重たかったんですね(笑)

ラフレシアなども好きですね。

(ポケモン図鑑より画像引用)

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